田中 峯太郎さん

 

 趣味はせどりです

私はせどりを十数年続けています。せどりとは古本屋の一形態で、安い本を探し出して
高く売るというそれだけのことです。普通の古本屋と違う点は「少数の本を積極的に売 買する」という点にあります。 普通の古本屋は業界内に廃棄本として流れてきた本を大量に購入し、価値のあるものを
見出して、店頭に並べてお客さんを待つという売り方です。古い時代のせどりは地方に
出かけて行き、都市部で高く売れそうな本を見つけ、買ってくれそうなお客さんに声を
かけて売るという商法です。 ところがパソコンの時代となり、地方へ出かけなくとも仕入れることができるようになり、
ネットに商品を並べておくとお客さんが勝手に見つけ購入してくれるようになりました。
この変化によりリスクが小さく手っ取り早くカネになるということで、現代の新せどりが
流行するようになりました。7-8年前にはブックオフの店内で本の奪い合いから争いごとも
見かけられましたが、今では新規参入者が撤退し沈静化しています。 私は副業でなく決してムリせず遊びとして行っているので、細々とながらも続けられた
理由だと思っています。利益にはこだわっておりません。でも思っていたよりも高値で
売れると楽しいものです。

以上